2015/07/27

直撃取材!気になる新興大学は今何を!ver神戸市外国語大学

何なのでしょう最近のこの暑さは。いつぞや囁かれた冷夏疑惑とは一体なんだったのでしょうか。いま私はエアコンのガンガン効いた自室で扇風機を回し、アイスを食べながらこの記事を書いています、ブログ担当の吉井です。

季節はすっかり夏真っ盛り。これからディベート界も熱い時期に突入します。
私は一足早い夏休みを満喫していますが、皆様もそろそろ期末テスト地獄から脱し、楽しいディベートライフが幕を開けるのではないでしょうか。

さて、皆様の多くは現在ディベートサークル、ないしはESSディベートセクションのような組織に所属し、ディベートを続けていると思います。
先輩やOBOGの方々からこれまで培ってきたノウハウを学び、それを少しずつ積み重ねることで今の組織ができているといっても過言ではありません。

先日東京学芸大学がJPDUの仲間入りをし、相方の大原が素晴らしい記事を書いてくれました(詳しくはこちらをご覧ください→http://jpdublog.blogspot.jp/2015/06/welcome.html)。

新しくディベートサークルを立ち上げるというのは決して簡単なことではありません。人を集め、大学に書類を提出し、ゼロからコネクションを作らなければいけないからです。

そこでわたくし、先月開催されたGolden Cupにて直撃取材を行ってきました!
取材のお相手は、昨年度新設された神戸市外国語大学ディベートサークル、KCUFSです!

※KCUFS=Kobe City University of Foreign Studiesの略です!

インタビューに答えてくださったのはKCUFS2回生の岡崎花歩さんです!



Q設立までの経緯を教えてください。

 現部長の鈴木麻美が高校でディベートをやっていて、大学でもディベートをやりたいと思い立ち、最初はESSにアタックしてディベートセクションを作れないかとお願いしたんですが断られてしまいました…
 そこで、授業で同じクラスだった私やクラスのメンバーを中心に、新しくサークルを作ることにしたんです(高校時代の話を聞いて興味を持ったので笑)。


Q新歓で力を入れたことは何かありますか。

 チラシ配りで知名度を上げつつ、他のサークルの新歓にお邪魔して宣伝活動をさせてもらいました。ツイッターで新歓情報を流したり、上級生のモデルディベートを見せたり1回生の子たちに体験ディベートをしてもらってディベートの楽しさを肌で感じてもらったりしました!

Q普段の練習は?

 週2回、水曜日と金曜日に行っています。大会が近い時にはそれに向けた練習が中心に行っています。

Q今後の目標を教えてください。

 今年1回生が多く入ってくれたので、このまま大所帯をキープできたらなと思います。また、2回生は多くが今年留学に行ってしまうので、その間の練習をきちんとするために、他大学との交流やディベートのノウハウをしっかりと身につけていきたいです。
 また他大学と違って上級生がいないので、私達2回生自身がレベルアップしなければなと思います!



岡崎さんありがとうございました!
昨年度のBP Noviceでブレイクを果たしていたりと、今後のKCUFSの活躍に期待です(^o^)


少しずつ広がっているディベートの輪。
始めるのはとても大変かもしれませんが、仲間がいれば怖くなんてありません。

この繋がりを大切にしていきたいですね。


最後に、KCUFSのとってもかっこいい紹介PVを載せて、今回の記事の締めといたします(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=2UtbgKWWL8M



2015/07/22

必殺仕事人

毎回この書き出しと記事タイトルを考えて試行錯誤する時間が一番長いです。大喜利や笑点に出ている方は毎回こんな焦燥感とドキドキ感と戦っているのかと思うと彼らは本当にすごい才能を持った方達です。いつも笑わせてくれてありがとうという感謝の言葉をこの場で述べさせてください、ブログ担当の吉井です。


さて号外的に更新する今回は、これからの時期にぴったり(?)な内容です。
もうじき夏休みに突入し、それが明けて後期に突入するとディベート界は怒涛の大会ラッシュです。国内最大規模のJPDU Tournamentも開催されるし、地方でも大きな大会があったり…という怒涛の数か月がもうすぐそこまで迫っていたりするんですね~

ディベーターのみなさんはそんな数多ある大会に向けて日々練習に励んでいると思いますが、ここでふと疑問が湧きませんか?(湧かなかったとしても“湧いた体”で読んでくださるとありがたいです笑)


「大会って、どうして開催できるの??」

もちろんディベーターがいないとラウンドが組めないし勝負になりません。
ジャッジの方がいなければディベーターがどれだけ素晴らしいスピーチをしても勝ち負けがつきません。
ですが、ある方たちがいないとそもそも大会を開くことすらできないのです…

そうです、わずか十数名からなる必殺仕事人、正規コミッティー(通称:コミ)です!!
そこで今回は、大会運営に尽力している正規コミの役職に焦点をあて、それぞれどんなお仕事をしてるのか紹介したいと思います!


Q、正規コミとは!?
A、大会を運営するスペシャリスト集団である!
  主に7つの役職(大会によって変わる)から構成され、それぞれが各任務に就くのである!


其の1:Tournament Director
 コミをまとめる頭領にして大会の最高責任者!主に大会会場を確保したり、モーションを作成するChief Adjudicator(通称CA)を数あるディベーターの中から選出したり、各コミに任務の指示を出したりする!
 TDがいないとコミ達も何をしていいか分からないし、大会会場が確保できないとそもそも大会を開けません…静かにコミの仕事を見守る優しき守護霊的存在です。


其の2:Vice Tournament Director
 TDの補佐役、右腕的存在!TDの仕事ぶりを近くで見ながら、足りてないところを補ったりTDと一緒にお仕事を進めたりする!また、当日会場内を走り回ってもらう当日限りのコミ、当日コミを集めたり当日の指示を出したりもします。
 TDと共に温かい視線でコミを見守る守護霊2です。


其の3:Financial Director
 お金を管理する、ある意味一番すごい人!大会会場が有料だったりする場合や、各コミの交通費、お弁当代やその他賞状やトロフィー等の必要経費を計算し、計算し、計算し、ディベーターが払うレジストレーションの費用を決めたりする頭脳派。FDがいなければ各コミもどこまで自由にお金を使っていいのかが分からないし、ディベーターが支払うお金の額も決められません。また、経費に対してレジ費用が安くて赤字!なんてことになってしまっては大変です。
 常にお金と格闘しながら陰で大会を支える縁の下の力持ちです。


其の4:Tournament Coordinator
 雑用所用なんでもこなす頼れる大会の何でも屋!入賞者が受け取るトロフィーや賞状の発注・受け取り、当日のゴミ袋の設置やパンフレットの印刷、お弁当の発注、と多岐に渡るお仕事を一手に引き受けバリバリこなすこれまた陰の立役者。大会当日というよりも事前準備がほとんどで、TCがいなければ賞状もないしパンフレットも受け取れない…
 大会の細かなところを担う何でもやっちゃう万屋的存在です。


其の5:Communication Director
 コミとディベーターを繋ぐ橋渡し役!皆さんは普段大会の連絡を誰から受け取り、誰に返事を出していまか?インビテーションやアプリケーションでディベーター・ジャッジの情報をまとめ、必要に応じて他のコミと情報共有、事前にディベーターと連絡を取ったりもします。 まさにコミにとってもディベーターにとってもなくてはならない生命線です!
 情報の送受信を一手に引き受ける頼れるアンテナ役!


其の6:Media Director
 大会を盛り上げる引き立て役!フェイスブックページの管理や更新といったメディア面を担当し、また大会当日のモーションスライドやマッチアップスライドといったスクリーンに表示されるパワーポイントをオシャレにカッコよく作ってくれます!また大会の開幕を告げるオープニングムービーや、大会の思い出を振り返るクロージングムービーを作って大会を飾り付けてくれる立役者!
 会場が湧き立つ“あの”オープニングや、カッコ良かった“あんな”スライドを作ってくれる陰の引き立て役!


其の7:Tabulation Director
 当日一番働く、ラウンドの管理者!各ラウンドの結果(勝ち負けだけでなく、どのディベーターがどんなスピーカースコアを取ったのかまで詳細に)やジャッジエバリュエーション(ジャッジに対するディベーターからの評価)をタブソフトと呼ばれるソフトに打ち込み、次のラウンドのマッチアップを組んでくれるインテリ系!どのラウンドにどのジャッジが入るのか、どのチームがどのチームと当たるのか…そんな細やかなことまでTabの腕にかかっているわけです。Tabがいなければディベーター・ジャッジがいてもラウンドが組めないのです…
 大会を円滑に回してくれる大事なパイプ役!(大会の規模によってはTabを補佐するVice Tabulation Directorが配置されたりもします)



十数名なんて書き方しましたが、ほんとに少数精鋭であの大きな大会を回してるんですね…
ここまで読んで、「コミをやるのは私には荷が重い…」って思った方、多分多いですよね?笑

それが意外とそんなこともないんです。毎回コミ内には以前に正規コミを経験された方が若干名いて助けてくれるし、過去の引き継ぎ書を読めば誰にでもその役職のお仕事の詳細が分かるようになってるんです。
それにこのコミ、TD以外はJPDU役員でなくても務めることができるので、先輩から声をかけられたりした時は是非検討してみてください。笑

確かに目立たない仕事ばかりかもしれませんが、同じ大会のコミ同士仲良くなれたり達成感を得られたりと、やって良かったと心から思える職だと思います。
(私自身今年度既に2回やらせていただいてますが、周りの方から支えられ楽しい時間を過ごせました笑)

大会会場で走り回っていたり、大部屋の前の方でパソコンとにらめっこしてる人がいたら、それはきっと大会を運営しようと尽力しているコミの方々です。心の中でもいいので「お疲れ様」と言葉をかけてあげてください。

大会を大会たらしめている必殺仕事人、正規コミの紹介でした!
是非是非ディベーター・ジャッジのみならずコミも経験してみてくださいね!




2015/07/19

ブランクとの賢い付き合い方

最近雨が降るたびに電車やカフェに傘を忘れ、突風により傘が壊され、とにかく傘に嫌われまくって心が折れたので、長靴雨合羽登校しようか悩んでいるブログ担当の大原です。みなさんこの意味不明な気候が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?ちなみに私の雨合羽は紫色です。この後の内容には全く関係ありません笑


さて、この秋から留学に行く人が結構いるそうですね。ディベート界もちょっぴり寂しくなってしまいますね。しかし!また、この夏留学から帰ってきてディベートに復帰しようと考えている人もいると思います。
そこで、留学から帰ってきてもディベートって続けられるのかな?ブランクって響くのかな?あっちでディベートなんかしてなかったけど戻っても大丈夫なのかな?そんな疑問を持っている方もいると思います。


そんな皆様の疑問に少しでも答えるべく、今回はわたしの体験談を交えながらブランクからの復帰というテーマについてお話ししたいと思います。
結論から言います。ブランクがあってもディベートが好きでやる気があれば怖いものなんてありません。自分に勝つ!がポイントです。


さて、私は大学1年の9月から2年の6月の終わりまでアメリカの大学に留学していました。もちろん、留学前の生活はディベート漬けな1年生の春学期を過ごしました。留学後もディベートを続ける気満々だったのですが、あいにく私の留学した大学にはディベートサークルがなかったため、続けるという選択肢はありませんでした。(あったのですがなんかちょっと変わったアカデミックディベートちっくな感じだったので見学にだけ行き、即やめました)
そこで落ち込んでしまった私はというと、結局アカペラ部とヨット部に入り、ディベートとは無縁な留学生活を優雅に楽しんでいました。スピーチ練習しよう!リサーチ週に最低10個!とか決めても三日坊主で終わり、結局そのまま一年が過ぎました。そして、日本に帰国したのでした。

学校の目の前でここでぷかぷかヨットに乗ってました。自慢です。


秋の大会ラッシュを目前に私は何から手をつければいいのかもわからず、スピーチのやり方は覚えてるけど内容がないよ〜状態で怖くてとてもラウンドなんて無理無理状態でした。とりあえず頭ごなしにラウンドに入りまくり、感覚が戻ってくるのを待ちましたが、それは長くて寂しく、非常にメンタルのやられる日々でした。そんなわたしのような辛い復帰劇をしないためにはどうすればよいのでしょうか?


ブランクと賢く戦うに当たって、3つのポイントがあると思います。


まず1つ目に、ブランクの存在を過度に意識しないことだと思います。私は、ブランクの存在を過度に意識してしまうばかりに、スピーチで上手くいかない度に崖から突き落とされたような絶望に陥っていました。
練習してなかったから…一年間もディベートしてなかったから…パートナーの足引っ張っちゃってるな…こんなことばかり考えていてもなにも変わらないのに、下を向いて後ろばかりみている生活を送っていました。しかし、こんなんではなにも変わりません。“病は気から”、と言いますが、それと同様で、ブランクがやばいからと考えているとさほどやばくない状況であっても凄まじくひどい状況のように感じられてきてしまうのです。一番ムカついたり腹立たしいのは結果が残せないという事実や他人に迷惑をかけてしまった自分ではなく、自分の自分自身に対する期待に自分が応えられないことです。ブランクは仕方がないのです。そう開き直って前向きにこつこつ明るく頑張る方が絶対に近道だと思います。ポジティブになることは簡単ではありませんが、軽い面持ちのほうが精神的にも絶対に楽です。


2つ目は、恐れずに初心に戻ってみることです。周りの同期は自分よりも10ヶ月くらい多くディベートを続けているし、後輩もめきめき伸びてきていて、もはや取り残されていく感覚がひしひしと伝わってきて焦る日々を過ごしました。周りなんて関係ないと思っていても、プレッシャーというべきなのか、焦燥感にかられます。しかし、それだからといってそのまま何もなかったかのように戻ってもどこかで崩れてしまいます。私の場合、すぐに国際大会に参加する予定があったため、とにかく過去モーションをひたすら練習してみましたが難しくて歯が立ちませんでした。私はおそらく黄色チャートも解けないのに赤チャートを解こうとしていたのかもしれません。あるいは、お湯の沸かし方も知らないのにうどんを茹でようとしていたのかもしれません。もしかしたら直近の大会はBPかもしれないし、モーションも難しいかもしれません。でも、だからといってそこから飛び入らなけらばいけないなんてことはありません。むしろそれは泳げないのに太平洋に飛び込んでいるのと同じです。だから一年生の頃のモーションとか見返してみましょう。ああこんなのあったなあ、こういう話でGovはこういう勝ち筋だっけな〜なんて思い出すだけでもいいんです。昔のディベートノート引っ張り出してきてみてみたり、当初聞いていた憧れのお気に入りの音源をまた聞いてみたり。始めた頃の自分を思い出してみることも大切だと思います。こんなのやったの1年前だよ〜と思っても意外と役に立ちます。初心に立ち返るというのはプライドが傷つくかもしれませんがとても有効な手段なのです。


3つ目に、家や一人の時間を活用することです。私は帰国直後、すぐに自大学の練習に遊びに行った結果、なぜか遊びに行ったはずがいきなり後輩と組まされて同期とのBPラウンドのクロージングにぶちこまれて爆死した経験があります。そのあとも、練習でさえもスピーチをするのが恥ずかしく、なかなか失敗が怖くて思いっきり練習できないということが続きました。しかし、練習はラウンドだけでしかできないものではありません。家でちょっと時間があるときにモーション一つとってきてプレパするような感覚でちょっと頭慣らしに考えてみるだけでもいいんです。ちょっとスピーチしたいかもってなったら誰も聞いていない風呂の中でシャンプーしながら得意なモーションのスピーチのイントロやってガッツポーズしてみるのでもいいんです。そういう練習でもいいから、ディベートに再び慣れるのが大切だと思います。人前でいきなり失敗するとメンタルがやられます、本当に。だから一人でできることをやってみて再び慣れるのは非常に大切なのです。


とにかくディベートが好きならば戻るべきです。わたしの尊敬する先輩がかつて、“ディベートは裏切らないから、続けろよ“といってくれました。
実際ディベートと向き合えば向き合うほど、時間をかければかけるほど、好きだよ好きだよとアピールすればするほど両思いになれると思います。


インターンやってみたいからちょっとディベートお休みしたいな、ちょっと勉強に集中したいから数ヶ月離れたいな。そういう人もいるのではないかと思います。そう思っても、ディベートに復帰することは決して難しい怖いことではないのです。
留学にいったみなさんがまた元気にディベート界へ戻ってきてくれることを心から楽しみにしています〜!




2015/07/14

Japan Pre-Australs 結果報告とTD小間悠生の寄稿文

皆さんこんにちは。梅雨が明けたかと思いきやいきなり灼熱地獄というジェットコースターのような天候の変化と、中間テストが終わった矢先に期末テストが始まるという鬼スケジュールのせいで既に満身創痍です、ブログ担当の吉井です。

季節の変わり目は何かの節目のような気もしますね。服装だったり気分だったり、色んなことの節目です。
さて、ディベート界も梅雨から夏にかけてがひとつの節目のような気もします。入ったばかりの1年生も夏休みに向けて本格的に練習を開始する時期でしょうし、上級生もそろそろ運営交代を視野に入れて下級生の育成に力を入れる…そんな節目でしょうか。

そんな折、先日お茶の水女子大学にてJapan Pre-Australs 2015(通称プレオ)が催行されました。
私自身もディベータ―&正規コミとして参加したこの大会は国内唯一のAustralasian Styleの大会で、非常にレベルの高い大会です!

今回はそんなPre-Australs 2015の結果報告と、2年生でこの上級生大会のTournament Directorを務めた東京大学の小間悠生の寄稿文を掲載させていただきます。

1.大会結果報告

Champion
最悪なクリスマス(Mitsushi Ono/Thomas Mallon/Sayaka Nakano)

Grand Finalist
Brits+1(Kowa Niikura/Yuki Oka/Tomoya Yonaga)

3rd Best Team
Chikara A(Chikara Mizokami/Keita Kurita/Yoshito Ato)

4th Best Team
ネクステージ3周してきたけぇー(Tatsumi Uchiyama/Hirohito Asai/Mao Kojima)

5th Best Team
Don't Like Keio but These Guys are Okey(Toshiaki Ikehara/Sho Masuda/Shunsuke Kanda)

Filipina A(Andrea Guevarra/Yutaka Kasahara/Keiihiro Furuya)

Best Speaker
Kowa Niikura(Brits+1)

2nd Best Speaker
Thomas Mallon(最悪なクリスマス)
Yuki Oka(Brits+1)

4th Best Speaker
Mitsushi Ono(最悪なクリスマス)

5th Best Speaker
Toshiaki Ikehara(Don't Like Keio but These Guys are Okey)

Best Adjudicator
Yusuke Yonezawa(Titech)


2nd Best Adjudicator
Ryoya Kurauchi(Tokyo)

3rd Best Adjudicator
Ken Kuroki(ICU)

4th Best Adjudicator
Jayvee Salud

5th Best Adjudicator
Yukiha Noda(Tokyo)

Reply Speaker Awards
Kowa Niikura(Brits+1)
Thomas Mallon(最悪なクリスマス)


2.TD寄稿文

・感想

初めての正規コミというこで仕事内容も把握しきれていない状態でしたが、Supervisorのささなつさんのアドバイスによりやるべきことが明確になり、すんなり準備することができました。本番も、2年生だからということでの緊張は特にありませんでした。
ただ、運営の時間が遅れてしまったので、どうしようとか何をすべきかをずっと考え、動いていたのでかなり疲れました。(他のコミ曰く死んだ魚の目をしていたらしい)
それでも正規コミも当日コミも皆一生懸命働いてくれたので本当に感謝しています。

・苦労話

TDをやる上で苦労したことは、なんといってもChief Adjudicator(審査委員長)選出です。
数百人いるディベータ―の実績を確認し、その中からCAに相応しい人を挙げ、順位づけをすることが大変でした。順位には理に適った理由が必要なので、一人ひとりの分析が大変でした。その上で更に大変だったのが、作成したCA候補の方々がCAを引き受けてくれるかどうかで、先輩方の中には就活や院試で忙しい方、ディベーターとして大会に出場したいという方が多く、断られてしまうことが多く、なかなかCAが決まらなかったところです…
ですので戸塚さんに引き受けていただいて本当に感謝しています。同じ大学ということ連絡も取りやすく、準備をする上で仕事がしやすかったです。
本番では会場が初めての場所にもかかわらず、地図の掲示など充分に会場の案内ができなかったり、不慣れなため時間がかなり押してしまい、ディベータ―・ジャッジの方々にご迷惑をおかけしてしまい申し訳なく思っております。

・良かったこと、楽しかったこと

銀杏杯のTDとなり会場探しをしていたところ、お茶の水女子大学から部屋を使えるとの情報をいただき、部屋数が多くなかったのでプレオで使わせて頂こうと思い連絡したところすんなり使わせていただけることになり、部屋取りの仕事があっさり終わったのは良かったです。お茶の水女子大学は会場の建物同士が離れておらず、自動販売機等も近く、とても運営しやすい会場でした。大学と交渉し、部屋取りをしてくれたり、下見をしてくださったお茶の水女子大学の方々には感謝してもしきれません。

コミのメンバーと仲良くなれたことは何よりも楽しいことでした。最初は皆固かったですが、準備が進むにつれて仲良くなっていき、あだ名で呼び合ったりするようになりました(笑)
本番も時間が遅れていて焦りがありましたが、暇な時間は和やかな雰囲気で面白い話などをしたりしてとても楽しく過ごしていました。Best Committeeの賞状(ペレやオバマ、織田信長のサイン付)を作り、Vice Tabulation Directorを表彰しました(笑)

・最後に

正規コミを務めたことで、本番で何が必要か、何に注意しなければならないかを学ぶことができたので、銀杏杯ではこの経験を活かしてより良い大会にしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

Pre-Australs 2015
Tournament Director
東京大学2年 小間悠生



小間くんありがとうございました&お疲れ様でした!
ディベーターとして参加して楽しい時間を過ごせましたし、コミとして参加してみて和気あいあいとしながら準備ができて、個人的に色んな側面から大会に関われてとても楽しかったです(笑)

ディベーター、ジャッジ、正規コミ、当日コミ、全ての人が上手く噛み合わなければ大会は運営できません。
色んな視点から大会を見れると、何か新しい発見が得られるかもしれませんね(笑)



次のJPDU Autumn Tournamentは、形式がBP Styleに移行して初のJPDU Tournamentですし、この夏休みで皆さんが切磋琢磨しながらそれぞれの目標に向かっていくことをブログ担当一同(2人)心より願っております。

2015/07/05

直撃取材inバリ!!気になるあの大学のあれこれを探れ!!! ~Ver.2~

バリから帰国して早1ヶ月。しかし、未だにリゾート常夏気分が抜けず、毎日学校に海に行くような格好で登校していたら、友達についにパジャマのほうがマシだよって言われるようになってきたブログ担当の大原です。
悲しいのでもう浜辺にテント張って住みたいです。


そろそろみなさん試験が目前に迫ってきて現実逃避したい時期じゃないでしょうか?
きっと私だけではないはずです。はい、そこのあなたもそうでしょ?
そんなみなさんに是非息抜きに読んでもらいたく思い、今回は前回のVer. 1に引き続き、バリでの取材内容をまとめてみました。


今回はなんと今年のUADCの優勝校のIIUMと準優勝校のUT Maraを直撃取材してきました!(ちなみにGFは5-4 Splitという超接戦でした><)
_______________________________

1, UT Mara(Universiti Teknologi MARA)

今年の準優勝校です。ちなみにGrand Final Best SpeakerはUT MaraのDLOでした。
昨年2014年度のAsian BP(Asian British Parliamentary Debating Championships)のチャンピオンでもあるマレーシアのディベート強豪校です。
今回はそんなUT Maraの現在のPresidentのJayに取材してきました!


快く取材を引き受けてくださりました!


普段の練習は週二回で、時間は17:00~23:00くらい。
めちゃくちゃ長いですね、6時間も練習してるそうです。
昨年度UADC 2014のベストスピーカーだったMaizura Mokhseinがコーチをやっているらしく、コーチの存在が非常に大きいそうです。


部の特徴としては、部員それぞれが自分なりのモチベーションの上げ方や目標を持っていること。ブレイクすることや優勝したいという人はもちろん、多くの部員は自分たちにも関わる話題に関してディベートをするだけではなく、そのあとのディスカッションなどを通じて知見を広げ、より世界のことを学ぶことに非常に高い意欲を持っているそうです。
前半はディベートをし、後半はリフレクを含めたディスカッションをみんなでするそうです。


必ずしも、ディベートという競技を"ディベート"としてのみ捉えるのではなく、違う角度から見てみることによって、新たなモチベーションが生まれるかもしれませんね。


(クロージングセレモニーの時間が迫っていた関係で内容が少なめでごめんなさい)





2,  IIUM(International Islamic University of Malaya)

今年の華麗なるチャンピオンのIIUM。
今回私が取材させていただいたSaddiqはUADC 2015のBest Speakerです!


本人は一番右です。優勝かっこよすぎました。


普段の練習月曜日と水曜日の週2回で、20:00~23:00。意外と短めですね。
月曜日は主にSkill Sessionというものをやってからディベートの試合をやり、Rebuttalなどの集中練習をしたり、アウトプットの練習をやる日。
Skill Sessionは簡単に言うとレクチャーのようなもので、Beginner, Intermediate, Advancedと3段階にレベル分けされているそうです。クラスは上級生やコーチが各部員のレベルを見て決めるそうで、功績や頑張りによりクラスが上がったりもするそうです。
入れ替え制があるのでみんなモチベーションが高く、気を引き締めて頑張っているそうです!
このSessionはコーチが教えています。コーチはOBOGはもちろん、上級生でもコーチとして正式に雇われることもあるらしく、実際にまだ4年生ですがSaddiqはコーチを務めているそうです。
レクチャーはコーチが一方的に教えるものではなく、みんなを取り込む感じのengagingで活発なスタイルを目指しているのだとか。みんな活発に取り組んでいるそうです


水曜日はインプット中心の練習。いま激アツなトピックやニュース、見つけた記事や大会で出たモーションについてディスカッションをする日。一週間前にトピックが3つくらい発表されて、それを各自調べてきたり考えてきて、みんなでどんなモーションがこの話題から予想されるか、どんなexampleが使えるかなどを考え、話しあうそうです。


なんと、IIUMの練習では宿題も出ます!
WUDCなどの大会の動画を家で見てきて、勝敗を考え、RFDを考えるという内容です。ここまで言えばなんのことか明らかですよね。
そうです、ジャッジの練習が宿題として課されるのです。練習ではどうしても上級生やコーチがジャッジをする機会が必然的に多くなってしまうので、そのバランスを取るために宿題という形をとり、コーチや上級生が採点してチェックします。


IIUMにはユニークな点がたくさんあります!!!
まず、みんなが家族のように仲良しな点。先輩後輩は兄弟姉妹のように仲良し。
毎週末のようにみんなで遊びに行ったり、出かけているそうです。「ディベート外で親睦を深めるのも大切なんだよ、と教えてくれました。みんな仲良いからこそみんなで頑張ろうという結束感が非常に強いのだそうです。

次に、みんな一年生で始めた時は全く英語を話せないような状態であったという点。彼らのディベートを見ていると、必然と高校生くらいからバリバリディベートをしていたのではないかと思ってしまっていたのですが、なんと大学に入ってからはじめて英語ディベートに触れたそうです。

三つ目に、ディベートの活動はすべてfull financial supportされているため、活動費はほぼゼロで、すべて大会参加費用は援助されているため積極的に大会に出場することができるそうです。


IIUMの練習方法はインプット、アウトプットのバランスが非常によく、無駄が全くない感じがしました。満遍なくいろいろなスキルを伸ばすことのできる練習方法は参考にしてみたいものばかりですね。
個人的にはディベーターとしてのディベートスキルとジャッジングスキルを両方練習できるのが魅力的でした。でも最も羨ましいのは部としての仲の良さと結束力でした。


_______________________________

さて、2回に分けてお送りしたバリの直撃取材シリーズはいかがだったでしょうか?
普段知ることが滅多にできない海外大学の練習方法や雰囲気を知ることができ、取材しているわたしも非常にわくわくでした。


是非気になる練習方法があったら試してみてくださいね!
ではみなさん試験も元気よく乗り切っていきましょう〜。