2016/07/29

Japan Pre-Australs 結果報告とTD・Supervisor の寄稿文

うだるような暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この時期特融の湿気地獄と日々格闘しつつ、期末テストに追われているブログ担当の田子です。

今回は先日お茶の水女子大学にて開催されたJapan Pre-Australs の結果報告と、今大会にて初Tournament Directorを務められた慶應義塾大学の石原麻紗子さん、Supervisorを務められた神奈川大学の吉井遼太さんの寄稿文を掲載させていただきます。



①大会結果報告


【Team Prizes】
Champion
老害の極み乙女 (Kowa Nick Niikura, Max Crylov, Tomoya Yonaga)

Grand Finalist
学芸国際 A (Masaru Urano, Keita Kurita, Sho Masuda)

3rd Best Team
InFidel Castro (Julius Cueto, Jayvee Salud, Chikara Mizokami)

4th Best Team
Illegal T Point Card Collectors (Mitsushi Ono, Sayaka Rose Nakano, Allison Cruyff Flores Ladero)

5th Best Team
ハリーポッターと秘密の七海 (Nanami Hara, Kenshin Nakahara, Yuki Oka)

【Best Adjudicators】
Best Adjudicator
Shingo Fujita (WAD)
Sawa Takehara (ICU)

3rd Best Adjudicator
Ken Kuroki (ICU, UT)

4th Best Adjudicator
Kaicho Tokunaga (UT)

5th Best Adjudicator
Toshinari Ishikawa (UT)
Tubasa Goshiro (WAD)

【Best Speakers】
Best Speaker
Yuki Oka (ハリーポッターと秘密の七海)

2nd Best Speaker 
Mitsushi Ono (Illegal T Point Collectors)

3rd Best Speaker
Keita Kurita (学芸国際 A)

4th Best Speaker
Max Crylov (老害の極み乙女)

5th Best Speaker
Sayaka Rose Nakano (Illegal T Point Collectors)
Sho Masuda (学芸国際 A)

【Team Name Prize】
ハリーポッターと秘密の七海


②TD寄稿文

こんにちは、慶應義塾大学2年の石原麻紗子です。この名前、どこかで聞いたことがある・・・?とお気づきになられた皆様は、JPDUブログ読者なのですね。本ブログにお邪魔させて頂くのは2回目ということで、恐れ多いですが大変光栄です。

 さて、私は626日に開かれたJPDU Pre-Australs 2016(以下プレオー)Tournament Director (以下TD)を僭越ながら務めさせて頂きました。今回はその事について少し述べさせて頂きます。



TDをやってみての感想

 正直に言って、非常に大変でした笑 今まで私は大会運営というお仕事に1回も関わったことはありませんでしたが、これまで皆様がここまでの量の仕事をこなされて大変を運営されてきたということを、身をもって感じる機会となりました。大会開始前は(TDの場合)会場探しやAC選定・大会中は次々と起こるハプニングに対処しつつ時間との闘い・・・プレオーは1日大会であったので、2日間大会などを運営される方々はこれ以上の仕事があると思うと脱帽というかなんというか、尊敬の気持ちでいっぱいです。

 しかしそんな中で、今回は色々な人の助けがあって大会が運営されていることも実感できました。最初から最後まで一緒に頑張ってきた正規コミのみなさん (特にsupervisorのかえるさんには大変お世話になりました)、当日コミのみなさん、会場関係でお世話になったお茶の水女子大学のひさよさん・警備のみなさん・・・挙げていくときりがありません。

 結論を申し上げますと、TDをやってみてよかったなーとしみじみ思いました。大変だった以上に充実していました(closing ceremonyで皆様から拍手を頂いたとき・お花を頂いたときは心の中で感動していました)。大会をいつもとは別の視点から見れたことも、非常に勉強になりました。この経験は、今後ディベータ―としての人生の中で印象に残る経験の1つになるかと思われます。



②今後の目標

 これは割と自分の中でクリアでしかありません。運営の皆さんの大変さを、もっと多くの人に知って頂くことです。正直に言うと現状では、運営側にはAC陣にスポットライトが当たり、その他の運営メンバーには残念ながらそこまで注目がいっていない気がします。私がディベート界をきちんと見ておらず現状が違う/現状認識が合っていたとしてもその理由は運営メンバーの皆さんがあまり目立ちたくないから、という可能性ももちろんありますが、もし私の仮説があっていた場合、想像以上の苦労があるのに知ってもらえないのは少し寂しいなと思います。運営に少しでも携われた身としては、仲間とそういう話をするなりなんなりしてもっとこのことを周知させたいなというのが今後の目標です。



最後に、運営なり参加なりで一緒に大会を作って下さった全ての皆さんに感謝の言葉を述べさせて頂きたいです。頼りないTDだったかと思いますが、無事にプレオーを終わらせることが出来て、感謝しています。本当にありがとうございました!





③Supervisor寄稿文

初めましての人は初めまして、いつもお会いしている人はどうも、最近お会いしていない人はお久しぶりです、神奈川大学4年の吉井遼太といいます。

 まさか自分がここの文章を依頼されるようになるとは思いもよらず、何を書けばいいのかあたふたしていますが、ここに文章を書くのはすごく懐かしい気分です。というのも、ブログ記事を遡っていただければお分かりの通り、去年ブログ担当として色々な記事を書かせていただいたからです(なお途中で諸般の事情により失踪しましたが詮索しないでください)

 去年のブログ担当と久闊を叙したい気分もそこそこに、先月末にJPDU主催で開催されたJPDU Pre-Australs 2016Supervisorを務めさせていただき、またその感想文をとのことですのでなるべく生産的な内容をつらつらと書いていきたい所存です。



内容としては

0.はじめに

1.Supervisorとしての感想

2.これからのディベート界に向けて(主に下級生に向けて)

を書いていこうと思います。



0.はじめに

 まずは大会に参加してくださったディベーター、ジャッジ、大会運営に尽力してくださった正規・当日コミ、Adjudication Coreの皆様、本当にありがとうございました。特に本大会はOBOGの方が多く参加され、現役生と交流できる数少ない(?)大会の一つであると思っているので、参加された皆様にとってPre-Australs 2016が楽しい記憶となっていれば幸いです。

 

1.Supervisorとしての感想

 (1)Supervisorとはなんぞや

 簡単に言ってしまうと、正規コミがきちんとお仕事できているか見守るお仕事、です。本大会はコミの登竜門として知られ(ているのかは定かではありませんが)2年生を中心に初めてコミを経験する方が多い大会です。そのためコミ慣れしていない正規コミの人たちにアドバイスをしたり指示を出したりしながら大会運営を陰ながら導くのがSupervisorの主な仕事です。

 僕自身去年2回目のコミを経験した際に当時のSupervisorに色々とご鞭撻をいただきました。そこから1年経った今、8回目の正規コミとしてSupervisorをしているのは感慨深いの一言に尽きます。



 (2)準備期間〜大会当日の運び

 などと書くとさも本Supervisorは非常に優秀で指示出しやコミへの指導が的確な圧倒的カリスマコミッティーのような印象を与えてしまうのですが、実際準備期間から当日を含めても僕の想像していたような忙しさや大変さはありませんでした。

 というのも本大会の正規コミ、僕必要ですかね?と度々思わされるほど優秀だったからです。自律機動型コミッティーとでも呼べばいいのでしょうか、こちらから指示を出さずとも(もしくは指示を出した時点ですでに)仕事が終わっていたり、色々と質問を投げてくれたからです。確かに細かな指示は必要でしたが、臨機応変に対応してくれるあたりキャパの広さを感じました。



.準備期間

 普段の大会運営より早めの締め切り設定を設け、作業が前後してもいいようにしていたのですが、結果的に功を奏したのかなと思います。というのもやはりコミを初めて経験するだけあって多少の遅れや作業の抜けがでてきたりしたからです。

 とは言っても全体を通して非常にスムーズでした。一番懸念していたのは(毎大会のことである)大会会場確保とCA選出でしたが、前者はかなり早い段階で、後者は(かなりギリギリになってしまったものの)無事素晴らしい方に務めていただくことができたのでホッと胸を撫で下ろしました。



.大会当日

 大会当日に関しても、タイムスケジュールがギリギリの中、様々なトラブルを抱えながらも弱音一つ吐かずに果敢に自分たちの仕事を全うしてくれていました。大会終わりにガストにて無事打ち上げを行うこともできたので良かったです。



(3)感想

 Supervisorをやって良かったと同時に、まさか自分がSupervisorをやれるとは、というのが大会を振り返っての感想です。

 前者に関しては、正規コミと参加者の中間に位置する(と自分では思っている)Supervisorとして成長していく後輩たちの背中を間近で見守ることができて何よりです。今後の大会運営を担っていく世代の育成に少しでも力になれたのであれば、僕がSupervisorをやったことに意味はあったのかなと思います。

 後者に対する思いとしては、Supervisorをやっていく中で去年の自分を思い出したからです。当時ディベート界にほとんど知り合いがおらず、またコミとしても駆け出しの素人だった自分が1年後にこんなありがたい職を務めることになるとは、当時の自分に言っても信じてもらえないことでしょう。

 

 みなさんの温かい支えのおかげで無事大会を、Supervisorとしての職を終えることができました。

 自分語りで終わらないために、ここで皆さんにお伝えしたいのは「続けてみる(やってみる)と意外と楽しいこと/いいこともある」という(なんともざっくりした)ことです。ただ僕は、この言葉を頭の片隅に置いておくと大抵の葛藤や苦悩は長期的に考えると割となんとでもなるのかな、と思っているのでこのざっくりさは大事です。



2.これからのディベート界に向けて

 などという書き方をすると仰々しくなってしまうのですが、伝えたいこととしては、「何か(新しいこと)に挑戦し続けて欲しい」というこれまたざっくりしていて申し訳ないことなのですが、色々なことをまとめてしまうとそういうことです。

 コミであれ、ジャッジであれ、ディベーターであれ、誰かと比べて自分を卑下するのではなくて、過去の自分と比べて今自分がどうありたいかを考えて、何かに挑戦することにためらいを持たないでほしいです。

 個人的に現状維持は後退と同義だと思っていて、だからこそこの1年間で(おそらく過去の自分が見たらびっくりするほど)色々とやらせていただくことが出来ました。それは時には大会のTDであったり、ジャッジであったりディベーターであったりと様々ですが、少なくともやってきてよかったと思います。

 ジャッジの後進不足やコミの後継不足が方方で叫ばれる昨今だからこそ、理由や動機が小さかろうと不純だろうと、やってみたいと思ったらやってみることをおすすめします。前述のように、やってみると案外楽しいことがあるからです。ディベーターでイマイチ思ったような成果が出ない人が神ジャッジとして爆誕したケースをいくつも知っていますし、その逆もまた然りです。中には卓越したコミの才能を持っていらした方もいます(僕なんかではその方達を越えられる気配がまるでありません)。何が自分に向いているのかは実際に挑戦してみるまでわかりません。1st Speakerが好きでずっとやってきたけど、ふとした機会に2nd Speaker/Whipをやったらそっちの方が性に合っていた、ということも往々にしてあります。向き不向きや得意不得意は挑戦してみないことにはわかりませんし、だからこそ挑戦せずに(もしくは一度の挑戦だけで)諦めてしまうのは本当に勿体無いことだと思います。


 食わず嫌いをせず、面倒くさがらず()、跳ねっ返りを怖がらずに挑戦し続けてほしいという(説教くさい/ほぼ精神論的)文言で、Pre-Australs 2016の感想文を締めくくりたいと思います。駄文・長文にお付き合いいただきありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。






石原さん、吉井さんお忙しい中素敵な寄稿文をありがとうございました!
大会を表から、そして裏から支えてくださるコミのみなさん…かっこいいです…
参加されたディベ―タ―、ジャッジ、そしてコミのみなさん、お疲れ様でした!

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